鶏の飼育方法は大きく分けると
●ケージ飼い
●ケージから出て身動きがとれる飼育
(放し飼いや平飼いと言われます)
の2種類に分けられます。


平飼いを表す言葉としては
「自由にのびのびと」
とよく言われます。
そしてそのような環境から産まれた卵は高級卵として販売され、贅沢とも言われてしまいます。

ただ、実際、2つの生産現場を見るとそう思えるでしょうか?
ケージ飼育ではA4のスペースに立ったり座ったり、それを一生。
文字にすると狭そうだな、可哀想だなで終わってしまいますが、
写真で見るとかなり残酷です。



ここからは閲覧注意です。

これが実際の生活環境です。
(2016年当農場、遺伝子組換え配合飼料ケージ飼い)


このケージ飼いの鶏を毎日管理するのは本当につらいです。
そしてダニが発生する夏場には殺虫剤をかけなければ卵を産まなくなります。 
(当農場は2012年くらいから殺虫剤は使用してません。)
養鶏場を継ぐのは大変だなと思いました。
体も心もダメージを受けなければ生産できないのです。。。



悩んでいたところに出てきた選択肢が平飼いでした。
テストを重ね、平飼い鶏舎を建て、順調に育っています。
上の写真の同級生で平飼いで育った鶏はこんな感じです。⬇️
くどいようですが、『同級生』です。

全然違います。
卵を産む鶏が元気で健康なので、卵も明らかに違います。
栄養価も違ってきます。
父親が経営するケージと私が担当する平飼い。
2つを比較して飼育できた事はかなりの財産になりました。
データがたくさん取れました。

遺伝子組換え飼料と非遺伝子組換え飼料。

遺伝子組換えは安全・安心言われてますが、この結果を見るとそうは思えなくなります。
遺伝子組換え飼料を食べた鶏がこのような体になり、その鶏から産まれた卵を食べる。
どのような結果になるのか。。。
想像しただけでも怖くなります。




平飼いは衛生面で心配と言われる方もいらっしゃいますが、ぜひ見に来てください。
鶏が自分達で産卵箱に入りしっかり卵を産んでくれます。
卵を地面に産むことも殆どないので、安心して食べられます。

サルモネラもケージ飼いとの関連はありますが、平飼いではその関連性は認められていません。

早く、この檻から出してあげたい。

そんな気持ちでケージ飼いから平飼いへの改造を進めています。